ベトナムの薄明かり(3)雨のフエ - 1
ベトナム中部の古都、フエは洒落た街並みでのんびりした雰囲気でとても気に入った。滞在中は雨が多かったのだけど、それでもなかなか楽しめた。雨の夜はいいよね。
大きなスーパーマーケットに並んで市場があり、夜は賑わっていた。
これがその大きなスーパー。日中ずっと雨が降っていたのでこの日の午後はずっとここで過ごした。外国のスーパー、下手すると観光地よりも楽しい。
ところで
東南アジア+夜+雨というだけで、ブレードランナーみたいな荒廃した未来都市っぽい雰囲気が出ると思うんだけど、日本の雨の夜にはあまりブレードランナーっぽさを感じない。これって他の国の人もそうなのだろうか?
例えば欧米の人から見たら、日本人も中国人もベトナム人も殆ど同じに見えるように、日本の夜の雨も、東南アジアの夜の雨も、中国のも、大して受ける印象は変わらず、日本の夜の街をみても、おおブレードランナーっぽい!って思うんだろうか?
あと、ベトナム人はベトナムの夜の街を見て、おおブレードランナーっぽい!って思うんだろうか?
そもそもブレードランナーのあの光景はわしら日本人にとっては全く日本っぽく見えないのだけど、シーンの端々に出てくるパーツがあからさまに日本なので、あれは彼らがイメージする日本っぽさ、あるいは日本というモチーフを通したエキゾチックの具現化なのかもしれない。(どっちかというとやっぱりあれは中国に見えるんだけど。)
エキゾチックだと感じる感覚と、ブレードランナーっぽいぞと感じる感覚がリンクしてるとすると、それぞれのローカル地域ではブレードランナーっぽさを感じないのかもしれない。日本人は日本ではブレードランナーっぽさを感じないし、ベトナム人はベトナムではブレードランナーっぽさを感じない。けど自分のローカル地域以外のアジアに行くとブレードランナーを感じるんではないか?
そんな仮説を立てたんだけど、なんか何言ってるかわからなくなってきたし、割とどうでもよかった。