ベトナムの薄明かり（5）雨じゃないフエ
フエは気に入って3泊した。
3日目の夜は雨じゃなかったので、河原で毎晩開かれている観光客向けっぽいマーケットに行ってみた。
マーケットはフランス占領下で建てられた風雅なチャンティエン橋のたもとからはじまる。
夕焼けがきれいだ。川辺で日没といえば万国共通で集まるカップル達よ。彼らはつくづく水辺と適度な暗がりを好む生き物だ。
河川敷にこんな感じでテントが連なる。売ってるのはほとんどが土産物で欧米人がたくさんおり、完全に観光客向け。
海産物を焼いてくれるところで、色んな海産物を食べたら美味しかったのでちょっと食べ過ぎた上にボラレた。この旅で2度目のボラれ。旅も後半で油断して値段も大して確認せずに食べてたので、完全にこちらが分が悪い。えっ？高くない？高いよー高いよーってしばらくごねてたけど譲られそうになかったのでおとなしく払った。向こう基準では観光客向けといえども明らかにボッてるのだけど、日本の物価基準だとボラレたところで実際そんなに痛手でもないのもまた事実で。日本に生まれただけで本当にチートだと思う。
でもうまかったからいいや
三脚立ててたら店の子供たちがカメラに群がってきたので、使い方を教えてあげたら大喜びでシャッターを切りまくっていた。本当に楽しそうだったので、もしかしたら彼らの中から将来のカメラマンが出るかもしれないぞ。良いことをした！（しかしボラレた！）
七色に光るチャンティエン橋。昔の携帯電話のアンテナにつけるパーツにこんな感じに光るやつあったよなあ。もうちょっと色数しぼったほうが品はよいと思うのだが、まあそこもアジアっぽいといえばぽい。
そそ、このくらいの色だといい感じよねえ。
こちらはアメリカ占領下で作られた味気ない方の橋。
風流じゃない方の橋からの眺め
土産物屋。「忍」とか「心」とかの書がみえる。明らかにそれベトナム原産ではないのだが、やっぱりざっくりとアジアっぽければなんでもよいのだな。
川沿いのカフェ。
3泊目に泊まったホテルの周辺。1泊10ドル前後の安くて感じの悪くないホテルや小洒落れたカフェが並ぶ裏路地。夜はリア充っぽい欧米人の旅人でにぎわっている。
3日目に泊まったHotel Valentine
ボロいがやはりかわいい。壁をティファニーのようなエメラルドグリーンに塗って青白い光で照らすのはこのへんの定番インテリアなのね。
